デナリウス / 銀貨
匿名発行(Anonymous Denarius)
発行年:紀元前211年頃、ローマ造幣所
重量:4.2 g(例)
サイズ:18 mm
ダイ軸(Die Axis):未確認
表銘字
無銘(匿名発行)
→ 共和政ローマ初期の特徴で、造幣官名を記さない。
図像(表)
有翼兜をかぶった女神ローマの頭部、右向き。
→ ローマそのものを神格化した姿で、共和国の守護を象徴する。
裏銘字
ROMA
→ ローマ造幣所の発行を示す。
図像(裏)
双子神ディオスクロイ(カストルとポルックス)が騎馬で疾走する姿。
→ ローマ軍を守護する英雄神として崇拝され、戦場での勝利と神の加護を象徴する。
歴史的背景
この銀貨は、共和政ローマが第二次ポエニ戦争(ハンニバル戦争)のさなか、紀元前211年ごろに初めて導入したデナリウス銀貨制度の最初期の一枚です。造幣官の名前がまだ記されておらず、国家主導の「匿名発行(anonymous issue)」と呼ばれる形式で、戦費調達のために大量に鋳造されました。
この貨幣制度改革は、カルタゴの名将ハンニバルに対抗するためのローマの戦時財政の大転換であり、とくに若き将軍スキピオ・アフリカヌスがイベリア半島で戦果を挙げていた時期にあたります。
スキピオの軍事行動を支えるため、銀貨による兵士の給与や物資調達が不可欠となり、この新しい銀貨制度が導入されたと考えられています。
表面には羽飾り付きの兜をかぶったローマ女神が描かれ、裏面には二頭立ての戦車(ビガ)を駆る勝利の女神ヴィクトリアが刻まれ、「ROMA」の銘が添えられています。戦争と勝利、神の加護とローマの威信を象徴する図像です。
このコインは、ローマ共和国の軍事的・経済的近代化の象徴であり、スキピオ・アフリカヌスの活躍する舞台裏で実際に使われていた通貨として、極めて高い歴史的価値を持ちます。
Syd
RRC 44/5, Rome Mint, circa 211 BC
※コインのみになります。
写真のコレクションボックス等は付属しません。
#ROMA#デナリウス#古代コイン#ローマ帝国#共和政ローマ#銀貨#シリカ#アス銅貨#アントニニアヌス#フォリス#セステルティウス#ギリシャ#ドラクマ#テトラドラクマ#古代ギリシャ#ローマ皇帝
カテゴリー:
ホビー・楽器・アート##美術品・アンティーク・コレクション##その他