筒型のボディー、屈曲の鍵、いずれも珍しく筒型ボディーには、銀?象眼で篆書による四言詩、四言四句が刻まれています。李朝のものと思われる希少なアンティーク錠前です。
五體字類辞書などを使い四言詩の判読を試みた結果、次のような天下国家に関わる内容でした。
第一句(起句):天下一統(てんかいっとう)
第ニ句(承句):天下歸心(てんかきしん)
第三句(転句):受命於天(じゅめいうてん)
第四句(結句):同治萬年(どうちまんねん)
【天下一統】
天下を、国全体を統一すること。
秦の始皇帝による天下一統は紀元前221年、単に領土を広げただけでなく、国家の基盤を築き、後の中国の歴史に大きな影響を与えた。中国の歴史における統一の象徴として現代でも広く使われている言葉。
【天下歸心】
民衆に心から信任されて全幅の支持を得て国づくりをすること。なお、「歸」は「帰」の旧字。
【受命於天】
天から権力を授かるという意味。中国の皇帝が天から権力を授かったことを示す言葉。
【同治萬年】
同治帝は清の10代の皇帝、穆宗帝(ぼくそうてい)の治世中に使われていた元号、1862年〜1874年の期間。萬年は、非常に長い年月や永遠に近い年月を表す言葉、また、長寿やいつまでも変わらない状態を指すことも。
李朝(李氏朝鮮14世紀末〜19世紀末)の錠前の多くは黄銅製、形状は直方が多く、舟型、魚型も、装飾に富むものも。出品は鉄製、筒型で装飾は四言詩の象眼のみ、黄銅製より古い李朝時代のものでは。
李朝の錠前に清の同治帝の治世を称賛する四言詩が刻まれていることは何故?李朝は歴史的に20世紀初頭まで中国大陸を支配していた明、清朝の統治下にあり多くの点で相互影響があったと考えると?が解消されるのでは。
類似の筒型錠前は以前にも出品していますので、その商品説明を参考にしていただければ幸いです。
出品の錠前の具体的な製作時期は分かりませんが、材質、外観、汚れ、錆、傷などから100年を超える経年のアンティーク品と考えられます。
大きさ(㌢)重量はおよそ次の通りです。
全長(施錠時)23.8/
ボディー長10.2、ボディー径6.3/
施錠域幅×高3.6×6.3、ツル径1.1/
重さ673㌘/
鍵:長×幅17.5×3、重さ62㌘/
外観形状、天下国家に関わる象眼の四言詩など希少な李朝の錠前です。コレクションに是非。
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